Next Design V5.0 (5.0.5.10525) リリースノート
組込みソフト開発のデジタル化と AI 活用をさらに加速するため、次世代設計ツール Next Design がメジャーバージョンアップしました。 自動車業界で培われてきた技術と知見を反映した組込みソフト開発向けパッケージ、設計活動を支援する AI 連携、導入現場の声を踏まえた数多くの機能改善により、導入初期から高い生産性を発揮できるメジャーバージョンアップです。
目次
新機能と改善の内容
組込みソフト開発向けパッケージでクイックスタート
組込みソフト開発の設計を誰でもスムーズに始められるよう、現場で即戦力となるパッケージ群を新たに提供しました。 Next Design 導入時に必要な立ち上げ準備の期間とコストを圧縮し、導入効果を早期に実感できるようになりました。
プロセス資産を現場に展開しやすく
- 自動車業界で培われた開発プロセス Automotive-SPICE(*1) をリファレンスとして、弊社の知見を織り込んだベースパッケージを提供します。
- ベースパッケージには、設計情報の構造を定義するメタモデルと、表現手法を定義するビュー定義を含み、そのまま利用してすぐに設計を開始できます。
- ベースパッケージを起点に、自社プロセスや対象ドメインに合わせてテーラリングして組織運用できます。
(*1): Automotive-SPICE はドイツ自動車工業会(Verband der Automobilindustrie e.V.:VDA)の登録商標です。提供するパッケージは Automotive-SPICE をリファレンスとしていますが、Automotive-SPICE への準拠を謳うものではありません。
定番の設計手法をすぐに利用可能
- UML/SysML、タイミングチャートに加えて、フローチャート、DFD、FMEA、FTA、USDM といった設計手法を利用できます。
- 要求分析から詳細設計、故障解析まで、工程ごとに適した手法を組み合わせて設計情報を一元管理できます。
- ベースパッケージや既存プロファイルに必要な手法を追加することで、現場に合わせた運用を短期間で開始できます。
エクステンションによる定型作業の自動化
- ベースパッケージに、モデル一括生成、ID 自動採番、影響範囲抽出、テスト結果集計などの自動化エクステンションを同梱しました。
- 付属エクステンションはスクリプト形式で提供し、実装例としての参照や独自拡張に活用できます。
- エクステンション開発言語として C# に加えて Python に対応し、幅広いエンジニアが現場改善に取り組めます。
AI設計支援で効率と品質を両立
弊社開発の AI エージェントプラットフォーム "DC Agentiqs"(*2) とのシームレスな連携により、現場知見を活かした設計検討やレビュー、プロファイル定義を支援します。 設計活動のスピードアップと品質向上を両立し、熟練者に依存しがちな作業の負荷軽減を図れます。
(*2): DC Agentiqs は開発現場での本格的な AI 活用を実現する AI エージェントプラットフォームです。現場特化型エージェントが開発ツールと連携し、現場固有の知識や過去成果物をもとに成果物作成を支援します。(詳しくは製品HPへ)
UI 統合によるシームレスな AI 活用
- DC Agentiqs のチャットウィンドウを Next Design の UI に統合し、設計作業中にツールを切り替えることなく AI を活用できます。
- 編集中のモデルを AI 連携機能がコンテキストとして自動認識し、設計文脈に沿った支援を受けられます。
- 参照させたいモデルはドラッグ&ドロップで追加指定でき、より的確な支援につなげられます。
設計・レビュー作業の支援強化
- 既存の設計ドキュメントや要求仕様をもとに、ユースケース、シナリオ、テストケースなどのモデル作成を支援します。
- 設計データをレビュー観点や必須項目に沿って横断チェックし、抜け漏れや不整合の早期発見を支援します。
プロファイル定義にも AI を活用
- メタモデル項目の見直しやビュー定義への反映を AI が支援し、プロファイル定義のハードルを下げます。
- ドメインに応じたプロファイルを、より効率的に整備・改善できます。
現場の声を反映して実用性向上
導入現場から寄せられたフィードバックをもとに、日常業務での操作性と実用性を高めました。 よく使う操作や外部ツール連携を中心に、作業効率と快適性を向上しています。
ReqIF から顧客要求を取り込みやすく
- ReqIF 形式の顧客要求を一括取り込みでき、転記作業や入力ミスを削減できます。
- 要求変更時の差分確認や、取り込んだ要求と設計モデルのトレース管理により、影響範囲特定を迅速化できます。
- インポート対象の型定義を既存プロファイルへ取り込めるため、多様な ReqIF 形式に対応しやすくなりました。
ブックマークで表示状態をすばやく再現
- よく使うモデルやビュー構成をブックマーク登録し、メイン/サブエディタの表示状態をワンクリックで再現できます。
- ユーザーごとに自由に管理でき、エクスポート/インポートによるチーム共有にも対応しています。
シーケンス図の操作性を改善
- 実行仕様の長さを維持した編集や、複合フラグメント内要素のまとめて移動に対応し、複雑なシーケンス図を編集しやすくしました。
- 同種メッセージの連続追加に対応し、流れに沿った自然な編集が可能です。
ドキュメント出力機能を強化
- ツリーグリッドや状態遷移表など、表形式ビューのドキュメント出力に対応しました。
- マークダウンエディタのビュー表示もドキュメント出力に対応し、柔軟な表現を活かせます。
- ビュー単位で出力対象を設定でき、用途に応じたドキュメントを効率よく生成できます。
NDGit の Submodule 対応
- Submodule 化された複数リポジトリを一覧表示し、1 つの画面から Git 操作を行えます。
- 複数リポジトリへの一括プルなどにも対応し、大規模環境での運用性を向上しました。
その他の改善
.NET 10 対応
- アプリケーションのフレームワークを .NET 10 に更新し、最新の実行環境に対応しました。
性能改善
- 起動時のエクステンション・ロード機構やツリーグリッド初期表示処理を見直し、作業開始までの待ち時間を短縮しました。
NDCLI 同梱
- NDCLI Windows版を Next Design インストーラに同梱し、追加インストールの手間なくデスクトップアプリと併用いただけるようになりました。
修正した問題と制約事項
本バージョンで問題や制約事項の修正を行い、より安定した品質でアプリケーションをご利用いただけるようになりました。 修正した問題と制約事項の詳細は下記ページからご確認ください。
V5.0 アップデートに伴う注意点
V4.0 から V5.0 へのアップデートに伴う注意点をご説明いたします。 V5.0 へのアップデートを行わず V4.0 向けエクステンション開発を継続される場合も対応が必要な場合がございます。 以下の内容をご確認ください。
a) V5.0 へアップデートする方
拡張コンテンツのアップデートやオンプレミス版フローティングライセンスの利用方法の変更、一部APIの振る舞い変更があります。 詳細は次のページをご確認ください。
b) V4.0 を継続利用する方
V5.0 へアップデートせず V4.0 を継続利用するために V4.0 向けエクステンション開発を継続する場合、エクステンション開発プロジェクトの設定変更が必要となる場合があります。 詳細は次のページをご確認ください。
なお、アップデートはお客様の任意のタイミングで実施可能です。
アップデート方法
次のリンクからインストーラをダウンロードしてインストールしてください。アクセスの際はユーザー登録者の方にご連絡している "A" から始まるデンソークリエイトアカウントとそのパスワードを入力ください。
(今回のアップデートでは必須コンポーネントが変更されているため、Next Design のメニューからアップデートを行うことはできません)
以上です。
